
IP PBX ー 生産性向上とIT管理者の負荷軽減を可能に Part 2
1月 20, 2020
0 Comments
Part1ではユーザーとIT管理者、それぞれの視点からIP PBXの利点について説明しました。このコラムでは企業がIP PBXをどのように構築・保守運用するかについて説明します。IP PBXには、ホステッド型(クラウド型)とオンプレミス型(自社運用型)の大きく2つのタイプのサービスが存在します。
ホステッドIP PBXとは?
ホステッドIP PBX(クラウドIP PBXとも言われる)は、データセンターに存在する機器やソフトウェアの保守管理において、サービス提供会社が全ての責任をもつタイプのサービスです。このホステッドシステムでは、自社内に必要機器やソフトウエアを保持する必要はありません。サービス提供会社によってシステムのアップデートは行われるため、保守管理を行うための技術的知識や労力のことを心配する必要はありません。
ホステッドIP PBXを利用するために必要なのは、物理的な電話機だけです。IP電話のソフトウエアアプリケーションがあれば、電話機を持つ必要もありません。ユーザーは、クラウド内のサーバーを介してインターネット経由で電話をかけることができます。ユーザーの追加・削除もWeb上の管理画面から簡単な操作で設定することができます。
従来のPBXや一部のオンプレミスIP PBXシステムでは、新しく設置する電話やPBXハードウェア自体に物理的な電話回線を引くための工事が必要となりますが、ホステッドIP PBXシステムの場合、これらの工事は通常必要ありません。
オンプレミスIP PBXとは?
このタイプのIP PBXは言葉通り、システムが必要とする機器やソフトウエアを自社内で保持管理するものです。オンプレミスで運用する場合、全ての設定を自社で行う必要があります。そのため、それらの技術要件を実行できる人材を自社内のリソースからあてがうか、もしくは予算をとって外部サービスやリソースを利用しなければなりません。いつでも自分達のタイミングでシステムにアクセスし、設定変更や機能の追加などの作業が行えるため、特に企業で大規模な電話システムを構築するケースではメリットが大きいです。機器やライセンスを購入しなければならず、構築時の初期投資は高くなりますが、ホステッドIP PBXのようにサービス提供会社に継続的なサービス費用を支払う必要がないため、導入後の運用費については比較的安価になると考えられます
以下は、ホステッド型とオンプレミス型のどちらを選択するか検討する際に留意しておきたい点です:
1. 総所有コスト (構築・導入、運用保守、サービスプロバイダ― 等)
2. 付加機能
3. カスタマイズの容易性
4. ユーザー満足度
5. テクニカルサポートのコストと容易性
2. 付加機能
3. カスタマイズの容易性
4. ユーザー満足度
5. テクニカルサポートのコストと容易性
オンプレミスIP PBXもインターネット経由で利用できますが、PSTNプロバイダーが提供する固定電話線(外部環境にある)をオフィスまで引く契約は必要となります。
この固定電話線には大きく2種類あり、それらの違いは以下の通りです:
SIP(Session Initiation Protocol、セッションイニシエーションプロトコル)は、エンドポイント端末間で音声データを伝送する技術標準の略です。 IP PBXシステムでは、SIPはVoIP(Voice Over IP)ネットワークと電話会社が提供するPSTN回線との間で音声データを伝送します。
SIPの機能は以下の通りです:
最後にSIPとPRIを利用した場合の電話回線の料金にの比較をみてみましょう:
まずはお気軽にご相談ください。