
Windows 10移行の前に知っておくべきこと-エディションと言語
12月 04, 2019
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エディションの選択と言語設定
Widnws10には「Home」「Pro」「Enterprise」などいくつかエディションがあります。EnterpriseにはEnterprise E3とEnterprise E5があり、ProよりもE3、E3よりもE5のほうがセキュリティ機能が強化されています。なかには、価格だけを見て「とりあえず」というつもりでHomeを購入してしまった人もいるかもしれません。個人利用の目的で購入するのであれば問題ありませんが、会社で利用しようと思ってもHomeでは会社のドメインに接続できません。会社のドメインを利用して作業をする必要がある場合には、やはりProまたはそれ以上のバージョンにアップグレードしなければならないということになります。
Windows10は32-bit/64-bitのアーキテクチャを採用しています。32-bitでは、最大でも4GBのメモリでしか利用することができません。複数のアプリケーションを同時に立ち上げて作業することが多かったり、動画や画像の編集などグラフィックを多用するアプリケーションを日常的に利用する場合は、より多くのメモリを必要とするため、4GB以上のメモリが利用できる64-bitを選択するとよいでしょう。
アプリケーションの互換性も考慮しなければなりません。64-bitのOSは通常、32-bit対応のソフトウェアを実行することができますが、32-bitのOSは64-bit対応のアプリケーションを実行することができません。そのため、32-bit/64-bit のどちらを選択するか決断する前に、Windows 10移行後に使用するアプリケーションの互換性をあらかじめ確認しておくことが必要です。
次に、言語設定です。Windows 7では、最初に設定したOSの表示言語を後から変更することはできませんでした(Ultimate/Enterprise エディションのみ可能)。しかし、Windows10ではそれができるようになっています。
他の言語を追加したい場合には、「Start」(スタート)ボタンから「Setting」(設定)をクリックして「Time & Language」(時刻と言語)の画面から変更できます。私の言語設定は下のキャプチャ画像で示すように、英語がデフォルト言語に設定されています。そこに日本語の言語パックもインストールされています。デフォルト言語を変更する場合には、デフォルトに指定した言語を上部にドラッグするか、言語をクリックしてから表示される矢印ボタン(赤枠)をクリックすることでいつでも変更することができます。
言語を追加したいときは、「add a language」(言語の追加)をクリックして追加したい言語を選びます。
ストレージの空き容量を減らしたくない場合は、「Speech」(音声)、「Handwriting」(手書き)などこれらの機能はチェックせずに進みましょう。そして「Install」(インストール)をクリックすれば完了です。新たにインストールされた言語は次回のサインイン後に利用できるようになります。新しくインストールする言語をデフォルト言語にしたくない場合は、「install language pack and set as my Windows display language」(表示言語として設定する)はチェックせずにインストールします。
ただし、新しい言語パックをインストールしたとしても、キーボードの配列がそのまま利用できるとは限りません。例えば、日本語配列のキーボード(JIS)は日本人にとっては最も親しみがあるものですが、必ずしも多くの日本人がカナ入力(平仮名入力)を日常的に使用している訳ではありません。一般的には、ローマ字入力(アルファベット入力)の方が多く利用されていると考えられます。
しかし、USキーボード(ANSI)を利用しているとき、日本語キーボードとはキーの配列が違うため、文字キー以外の記号(@ [ ; : ] . /)などをタイプしようとすると想定していたものと違う記号が出てきて一瞬戸惑うことがあります。広く普及しているアメリカ式のQWETRY配列以外にも、国よってはQWERTS配列やACERY配列などがよく利用されるケースもあるため、グローバル企業でITサポートをする場合にはそれらの違いを知っておくことも必要です。キーボードへの出力レイアウトも言語設定のページから変更することができます。
上記でいろいろと説明しましたが、海外に本社がある場合には、これらに関するグローバルポリシーやガイドラインがありそれを遵守しなければならないか、必ず確認する必要があります。特に移行プロジェクトの工程をできるだけ短くしたい場合には、共通のイメージを作成して全てのPCに適用するのが最も効率的です。そうすれば、エンドユーザーがそれぞれ設定を変えたり、IT部門が個々の要望に応じて環境設定する負担をなくしつつ、使用環境を標準化することができます。
次に、プロジェクト作業を可能な限りスムーズに進めるため、確実にユーザーのエンゲージメントを高める方法について触れたいと思います。
まずはお気軽にご相談ください。